全世界での累計アルバム・セールスは1億枚を超え、今なお精力的な活動で世界中のオーディエンスを魅了し続ける伝説のブラス・ロック・バンド、シカゴ。9月に待望の来日公演を開催する彼らから、貴重な未発表ライヴ音源が世界に届けられることとなった。シカゴにとって初の全米アルバム・チャート1位を獲得した大ヒット作品、『シカゴV』のリリース前年となる1971年9月16日に、ワシントンD.C.にあるジョン・F・ケネディ舞台芸術センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)で行われたコンサートの模様を収録した未発表ライヴ・アルバム『シカゴ・アット・ジョン・F・ケネディ・センター 1971(原題: CHICAGO AT THE JOHN F. KENNEDY CENTER FOR THE PERFORMING ARTS, WASHINGTON D.C. (9/16/1971))』が、50年以上の時を超え、現代に公式音源としてリリースされることが決定したのだ。
シカゴは、1971年9月に開館したこのジョン・F・ケネディ舞台芸術センターでコンサートを開催した最初の一組となったのだが、その彼らの歴史的なコンサートが、シカゴの創立メンバーの1人でありトランぺッターであるリー・ロックネインと、エンジニアであるティム・ジェサップによってオリジナルのマルチ・トラック・テープをベースに新たなリミックスが施された、一つのライヴ作品として初めてリリースされることになる。この未発表ライヴ・アルバムは海外では9月27日に3枚組CDと4枚組アナログ盤という2形態でリリースされるのだが、10月23日に日本盤3枚組CDの発売も決定、本日より予約注文の受付も開始している。
『シカゴ・アット・ジョン・F・ケネディ・センター 1971』の予約注文はこちらから:
ここに収録されている全26曲のライヴ音源は、アメリカの首都であるワシントンD.C.に建設されたジョン・F・ケネディ舞台芸術センターが開館してから1週間が経過した1971年9月16日にレコーディングされたもの。この日レコーディングされたライヴ音源の中で、「グッドバイ」の1曲のみ、2018年にリリースされたシカゴのライヴ・コレクション作品、『シックス・ディケイズ・ライヴ(ディス・イズ・ホワット・ウィ・ドゥ)』に収録されていたのだが、それ以外の楽曲は、レコーディングされてから50年以上もの間未発表のままとなっており、コンサート全体がこうして1つの作品としてリリースされるのは、今回が初となる。
ロバート・ラム(キーボード、ヴォーカル)、テリー・キャス(ギター、ヴォーカル)、ピーター・セテラ(ヴォーカル、ベース)、ダニー・セラフィーヌ(ドラム)、リー・ロックネイン(トランペット、ヴォーカル)、ジェイムズ・パンコウ(トロンボーン)、そしてウォルター・パラゼイダー(ウッドウィンド、ヴォーカル)というラインナップによる、2時間以上にわたる興奮のパフォーマンスをケネディ・センターで披露してくれた彼ら。このライヴでは、1969年のデビュー以降にリリースした3枚のスタジオ・アルバムに収録されていた楽曲が数多く披露されている。
ここで彼らは、「長い夜(原題: 25 Or 6 To 4)」や「アイム・ア・マン」といったロックな曲や、「ぼくらの世界をバラ色に(原題: Colour My World」や「ビギニングス」といったバラード曲、ジャズに影響を受けた「いったい現実を把握している者はいるだろうか?(原題: Does Anybody Really Know What Time It Is?)」や、「バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン」、「栄光への旅路(原題: It Better End Soon)」といった一連の長尺な組曲的楽曲など、多岐にわたるスタイルの楽曲を披露しており、様々なジャンルを融合させるシカゴというバンドの多様性を強く感じさせてくれている。
ケネディ・センターでのパフォーマンスの数日後に彼らは新作のレコーディングを開始し、翌1972年7月にアルバム『シカゴV』を発表した。このアルバムは、バンドのこれまでのサウンドにおいて重要な進化を見せる記念碑的作品となり、シカゴにとって初めての全米No. 1アルバムとなった作品だ。スタジオでのアルバムのレコーディングに備え、彼らはワシントンD.C.での公演で試験的に新曲を演奏していた、とリー・ロックネインは語っている。
「例を挙げると、このケネディ・センターでのコンサートで、初めて「サタデイ・イン・ザ・パーク」を演奏したんだ。この音源を聴けば、誰がリード・ヴォーカルを担当するか、まだ決まっていなかったことに気付くと思うよ。加えて、ロバートはこの時、まだ「ダイアログ」のパート2の部分を書き上げていなかったんだ」
現在、シカゴはアース・ウィンド&ファイアと共にHeart & Soul Tourと題されたツアーを開催している。7月31日のニュージャージー州カムデン公演を皮切りに、9月7日のカリフォルニア州パーム・デザート公演まで続くこのツアーの後、9月下旬には日本とハワイでもライヴを行なうことが決定している。
【リリース情報】
シカゴ 『シカゴ・アット・ジョン・F・ケネディ・センター 1971』
2024年10月23日発売(輸入盤は9月27日発売)
3枚組CD / WPCR-18711/3 / 4,400円(税込)
解説・歌詞・対訳付
収録曲:
【Disc One】
- Tune Up & Band Introduction / チューン・アップ&バンド・イントロダクション *
- Dialogue / ダイアログ *
- Loneliness Is Just A Word / 孤独なんて唯のことば *
- Poem For The People / ぼくらの詩 *
- A Hit By Varese / ヴァレーズに捧げる歌 *
- Lowdown / ロウダウン *
- Goodbye / グッドバイ
- Beginnings / ビギニングス *
<Ballet For A Girl In Buchannon / バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン>
- Make Me Smile / ぼくらに微笑みを *
- So Much To Say, So Much To Give / 言いたいことが沢山 *
- Anxiety’s Moment / 不安の日々 *
- West Virginia Fantasies / ウェスト・バージニアの幻想 *
- Colour My World / ぼくらの世界をバラ色に *
- To Be Free / 今こそ自由を *
- Now More Than Ever / 愛は限りなく *
【Disc Two】
- Fancy Colours / 空想の色 *
- It Better End Soon / 栄光への旅路 *
– 1st Movement / 第1楽章
– 2nd Movement (Flute Solo) / 第2楽章(フルート・ソロ)
– 3rd Movement (Guitar Solo) / 第3楽章(ギター・ソロ)
– 4th Movement (Preach) / 第4楽章(説教)
– 5th Movement / 第5楽章
- Saturday In The Park / サタデイ・イン・ザ・パーク *
- Mother / 母なる大地 *
- In The Country / ぼくらの国 *
【Disc Three】
- A Song For Richard And His Friends / リチャードと彼の友人達の捧げる歌 *
- Does Anybody Really Know What Time It Is? (Free Form Intro) / いったい現実を把握している者はいるだろうか?(フリー・フォーム・イントロ) *
- Does Anybody Really Know What Time It Is? / いったい現実を把握している者はいるだろうか? *
- I’m A Man / アイム・ア・マン *
- Free / 自由になりたい *
- 25 Or 6 To 4 / 長い夜 *
* 未発表音源
【来日情報】
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2024
日程: 2024年9月21日(土)、22日(日)(シカゴの出演日は9月22日)
会場: 有明アリーナ
詳細はこちら: https://bluenotejazzfestival.jp/
大阪単独公演
日程: 2024年9月24日(火)
会場: グランキューブ大阪
詳細はこちら: https://udo.jp/concert/Chicago24
【関連リンク】
シカゴ オフィシャルHP: https://chicagotheband.com/
シカゴ オフィシャルFB: https://www.facebook.com/Chicago.Official/
シカゴ オフィシャルInstagram: https://www.instagram.com/chicagotheband/
シカゴ オフィシャルTwitter: https://x.com/chicagotheband
シカゴ オフィシャルYouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/@ChicagotheBand
シカゴ WMJサイト: https://wmg.jp/chicago