ブラッド・メルドー、バッハとガブリエル・フォーレからインスピレーションを受けた新作2タイトル、『アフター・バッハII』と『アプレ・フォーレ』の日本盤、SHM-CD仕様で5月22日に発売!

新世紀を代表するジャズ・ピアニストとして、ジャンルを越えて、多くのアーティスト、ミュージシャンからも賞賛を浴びる鬼才ブラッド・メルドー。2021年にはオルフェウス室内管弦楽団とのコラボレーションによってクラシックの構成にジャズのハーモニーを融合させた作品を発表、2022年にはプログレッシヴ・ロックから受けた音楽的インスピレーションを表現した作品を、2023年にはザ・ビートルズの楽曲を彼独自の解釈で表現をした作品を発表するなど、ジャンルにとらわれず自由にその創造性を羽ばたかせている彼から、偉大なる音楽の大家を独自の感覚と解釈で再び紐解く2枚の最新作『アフター・バッハII』と『アプレ・フォーレ』が届けられる。海外では2024年5月10日に発売となるこの2作が、日本盤として5月22日にリリースされることが明らかとなった。日本盤は、ブラッド・メルドー本人によるライナーノーツの完全翻訳を掲載した解説書が付いたSHM-CD仕様での発売となる。

 

▼『アフター・バッハII』からの予約はこちら:

https://WarnerMusicJapan.lnk.to/bmehldau_afterbach2Pu

▼『アプレ・フォーレ』からの予約はこちら:

https://WarnerMusicJapan.lnk.to/bmehldau_apresfaurePu

 

バッハをテーマにした『アフター・バッハII』は「平均律クラヴィーア曲集(Well-Tempered Clavier)」から4つの前奏曲と1つのフーガ、そして「パルティータ 第4番 アルマンド」から構成されており、バッハからのインスピレーションを元に、「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」含め、メルドーによる7曲のオリジナルとインプロビゼーション楽曲が散りばめられている。『アプレ・フォーレ』では、フランスの作曲家ガブリエル・フォーレの37年のキャリアから、メルドーが4つのノクターンと、「ピアノ四重奏曲 ト短調」のアダージョの抜粋を演奏している。この作品では、フォーレからインスピレーションを受けたメルドーによる4曲のオリジナル楽曲がアルバム中盤でまとまって収録されており、最後の2曲をフォーレの楽曲が飾ってアルバムを締めくくっている。

 

メルドーは、バッハの音楽の「普遍性」について、ライナーノーツで次のように語っている。

「バッハに取り組めば取り組むほど、私自身のパーソナリティが、否が応でも浮き彫りとなる。それは、私がバッハを演奏しているのではなく、バッハに操られているような感覚で、バッハが私自身を剥き出しにしているのだ…。(演奏において)常に、最良の選択というのは必ずあるもので、その全てが、あるべき場所からやってくる。具体的に言えば、ハーモニーとメロディーを紡ぐ中で絶え間なく行われる選択だ」。

「これはバッハが、ジャズ・ミュージシャンとしての私にとってお手本であるからだ。インプロビゼーションのソロでは、私は調和のとれた音色を奏でる旋律を目指し、メロディアスな手法で躍動するハーモニーを創り出したいと思っている。これは、表現力における決定的な要素だ」。

 

『アフター・バッハII』は、2018年発表の『アフター・バッハ』に続くシリーズ2作目のタイトルであり、元々は、カーネギー・ホール、トロント王立音楽院、ナショナル・コンサート・ホール、そしてウィグモア・ホールからの委嘱によって作曲された「Three Pieces After Bach」というプログラムで、2015年にメルドーが初めて披露した作品だ。そのプログラムからメルドーによる2曲のオリジナル曲が『アフター・バッハ』に収録されており、名匠の技術が冴えわたる最後の1曲が今回『アフター・バッハII』に収録されることとなった。

 

『アプレ・フォーレ』のライナーノーツでメルドーは作品について次のように語っている。

「崇高さが、私たちの死を免れない人生を予兆するものであれば、このアルバムに収められた音楽は死の厳しさを伝えるものだろう。フォーレは、彼に近づけるけど、それは私たち自身の不安に近づくことでもあるような、そんな存在だ。最終的には、フォーレが未来に、そして私たちに投げかけた疑問符の形をとって、彼との密接な繋がりを感じる。アルバムにはフォーレの楽曲と合わせて、4曲のオリジナル曲が収められているが、それは、この楽曲を通して、私がどのようにフォーレの疑問に取り組んできたのかということを、聞き手である君たちに共有するためだ」。

「この取り組み方は、私の『アフター・バッハ』のプロジェクトと通じるものがある。作品同士の繋がりはそこまで明確ではないが、フォーレの調和のとれた音楽は(バッハの作品に)一致する。さらに、彼が自身の素材をピアノ的な観点からどのように表現したのかということに関して、質感的な影響力もある。どういうことかと言うと、フォーレは、楽器の響きを巧みに利用したのだ、表現方法の一つとして。それで言うと、例えば、私の最初の『プレリュード』では、メロディーが連続的なアルペジオに溶け込んでいる。その一部と、その全体の両方に。そして『ノクターン』では、フォーレの第12番のオープニングにおける懐かしいコードのアプローチを耳にすることができる」。

 

 

【日本盤リリース情報】

ブラッド・メルドー

2タイトル同時発売: 2024年5月22日

『アフター・バッハII<SHM-CD>』 WPCR-18668

『アプレ・フォーレ<SHM-CD>』 WPCR-18669

税込価格: 2,750円

※日本盤のみSHM-CD仕様

※ブラッド・メルドー本人によるライナーノーツ完全翻訳を掲載

 

収録曲:

『アフター・バッハII<SHM-CD>』

  1. プレリュード・トゥ・プレリュード
  2. 平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 第9 番 ホ長調BWV 854
  3. 平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 第6 番 ニ短調BWV 851
  4. アフター・バッハ:トッカータ
  5. パルティータ 第4番 ニ長調BWV 828~第2曲 アルマンド
  6. アフター・バッハ:カヴァティーナ
  7. 平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 第20 番 イ短調BWV 865
  8. ビトウィーン・バッハ
  9. 平均律クラヴィーア曲集第1巻~フーガ 第20 番 イ短調BWV 865
  10. インテルメッツォ
  11. アリア・ライク
  12. バッハのゴルドベルクの主題による変奏曲 第1変奏
  13. バッハのゴルドベルクの主題による変奏曲 第2変奏
  14. バッハのゴルドベルクの主題による変奏曲 第3変奏
  15. バッハのゴルドベルクの主題による変奏曲 第4変奏、ブレイクビート
  16. バッハのゴルドベルクの主題による変奏曲 第5変奏、ジャズ
  17. バッハのゴルドベルクの主題による変奏曲 第6変奏、フィナーレ
  18. 平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 第7 番 変ホ長調BWV 852
  19. ポストリュード

 

 

<作曲>

トラック1, 4, 6, 8, 10, 11, 19: ブラッド・メルドー

トラック2, 3, 5, 7, 9, 12~18: ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

 

<録音日、場所>

2017年4月18~20日、2023年6月21日、メカニクス・ホール、マサチューセッツ州ウスター

 

 

『アプレ・フォーレ<SHM-CD>』

  1. ノクターン 第13番 ロ短調Op. 119
  2. ノクターン 第4番 変ホ長調Op. 36
  3. ノクターン 第12番 ホ短調Op. 107
  4. プレリュード
  5. カプリース
  6. ノクターン
  7. ヴィジョン
  8. ノクターン 第7番 嬰ハ短調Op. 74
  9. ピアノ四重奏曲 第2番Op. 45 第3楽章 アダージョ・ノン・トロッポより抜粋

 

<作曲>

トラック1, 2, 3, 8, 9: ガブリエル・フォーレ

トラック4~7: ブラッド・メルドー

 

<録音日、場所>

2023年6月19~21日、メカニクス・ホール、マサチューセッツ州ウスター

 

 

【関連リンク】

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