BLACK CATSやMAGICのメンバーとして日本ロカビリー界を牽引し てきた久米浩司の娘であり、 2020年代に新しいロカビリームーヴメントを起こすべく奔走中 のMisaki率いるハイブリッド・ロカビリーバンド・The Biscats。2月9日、全国ツアー【ノッてけ!J-BOP SUMMER】ファイナル公演を東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにて開催した。
<真冬に真夏のような熱狂! 3人の鍛錬の日々が切り拓いた今>
前日8日には、3年連続3度目の【ROCKABILLY FESTIVAL 2024】を主催し、Good Spirits、ダイヤ・ピアノ・サンタ、THE KING CATS、浅草ジンタ、高橋ジョージ(スペシャルゲスト) と4時間にわたる競演を繰り広げたThe Biscats。満員のオーディエンスが叫ぶ「The Biscats! The Biscats!」の声に誘われるように登場したMisaki( vo)、Kenji(g)、Suke(wb)は、 サポートメンバーの奥村大爆発(dr)、カノリュー(key) を従えながら前日の疲れを一切感じさせず、冒頭から「ノッてけ! Sunday」「世界でいちばん熱い夏(オリジナル:プリンセス プリンセス)」でもって真冬の寒さを吹き飛ばすように「 もっともっと自分の感情を熱くしていきましょう!」と、 真夏のような熱狂を冒頭から生み出していく。
「こんばんは、The Biscatsです! 本日は【ノッてけ!J-BOP SUMMER】ツアーファイナルへお越し頂き、 本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当にありがとうご ざいます! 気付いた? 最初の「ノッてけ!Sunday」から泣きそうになっちゃった。 こんなに爆上がりでヤバいですね。ちょっと震えるわ。感動!」 と、会場を埋め尽くすファンを前に大喜びのMisaki。 その後も「今日は皆さんとこの時間を全力で楽しみたい」と、「 ハジけちゃって!Summertime」「Sweet Jukebox」「ふられ気分でRock’n’Roll( オリジナル:TOM★CAT)」「青い珊瑚礁(オリジナル: 松田聖子)」「ラストサマーデイ」「夏祭り(オリジナル: JITTERIN’JINN)」 とオリジナル曲にカバーアルバム『J-BOP SUMMER』収録曲を交えながら、 ファンによる写真撮影タイムも設けながら、 心底楽しそうにゴキゲンな演奏と歌声を響かせていく。
前回のツアーから今回のツアーに至るまで多くのライブを重ね、 新作やカバーアルバムのレコーディングも重ね、 YouTubeで公開してきたカバー曲でも新たなアプローチを積 み重ねてきた3人は、 この1年で多くのボーカルスキルや奏法を習得してきており、 その鍛錬の日々の結果がこの日のライブでは明確に表れていた。 今一度、日本にロカビリームーヴメントを巻き起こす、 その意思によって紡がれてきた成長物語。 それはライブパフォーマンスだけでなく、 ロカビリーをリアルタイムで体験したことのない若年層のファンの 獲得、海外のロカビリーイベントからの出演オファーなど、 デビュー当時からの願いの実現化へも繋がっていることが、 転換時間にスクリーンから流されたメンバーインタビューでも明言 されていた。
<3人のソロ~ウルトラ寿司ふぁいやーとの生コラボも>
装いを新たに再びステージへ現れたThe Biscatsは、 後半も表現力が増した痛快で艶やかなパフォーマンスでもって「 異邦人(オリジナル:久保田早紀)」「ジュリアに傷心( オリジナル:チェッカーズ)」をお届けし、 観客も共に歌わずにはいられない音楽空間を創造。さらに、 各メンバーのイラストをバックに、Suke、Kenji、 Misakiの順にキレッキレのウッドベースソロ、ギターソロ、 ダンスソロを繰り広げ、会場中から大歓声を浴びながら「 ジレンマ」を披露。 すべての声と音から色気を感じさせるアプローチで我々を大いに酔 わせてみせた。
また、Nintendo Switchソフト『キューピット・パラサイト -Sweet & Spicy Darling.-』のOP曲「フォンダンショコラな恋心」 とED曲「Sweet & Spicy Darling.」をライブバージョンで披露するくだりでは、 その乙女ゲームの世界観に合わせてSukeとKenjiが普段絶 対に発声しない、前時代的なアニメボイスで曲紹介する場面も( 笑)。
そんなクールにもコミカルにもライブを楽しませくれる彼らのもと へ、スペシャルゲストとして盟友・ ウルトラ寿司ふぁいやーからリーゼント仕様のJぺい、 しょーりん、まじくんが登場。カバーアルバム『J-BOP SUMMER』でコーラスを担当してくれた「ルージュの伝言( オリジナル:荒井由実(松任谷由実))」「ミスター・ハーレー・ ダビットソン(オリジナル:クールス)」 を生声でコラボレーションし、The Biscatsのライブをよりハートフルに彩ってみせた。なお、 この2組は、2月18日に高円寺HIGHにて開催される【 寿司FES2024】でも競演することも決まっているので、 ぜひ足を運んでみてほしい。
<ロカビリーの聖地・渋谷公会堂でのワンマン開催決定>
ライブの内容だけでも十分に盛りだくさんだったこの日、 さらにファンを歓喜させるビッグニュースが立て続けに発表された 。4月3日に6thシングル『純愛クレイジー』リリース、 7月3日に7thシングル『タイトル未定』リリース、 8月7日に5周年シングルベスト盤(CD)& 5周年MVコレクション(DVD)リリース。そして、 かねてより目標として掲げてきた渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)でのワンマンライブ【The Biscats SPECIAL LIVE「ロカビリーナイト」】 を8月10日に実現することが明らかになった。「 ずっとずっと言い続けていた…… 渋谷公会堂でのライブが遂に決まりました! みんなの歓声を聞いて涙腺危ないわ。想像しただけで震えちゃう。 ここにいる皆さんの力が本当に必要なので、 ぜひ私たちと一緒に渋谷公会堂でのライブを大成功させてくれたら 嬉しいです。よろしくお願いします!」
一気にお祝いムードとなった会場。そこで「 めちゃくちゃ格好良いロカビリーソングになっています!」 と早くも次回シングル曲「純愛クレイジー」を初披露すると、 これぞロカビリーと思わせるクールな旋律と声と音に誰もが熱狂し ながら「オイ!オイ!」 と叫ばずにはいられない状況と化していく。 そのままライブは本編最後の畳み掛けへ。「Teddy Boy」「take away」「Oneway Generation(オリジナル:本田美奈子.)」 とオーディエンスと一体となって駆け抜け、 満足気な表情でステージをあとにした。
<「日本一のロカビリーバンド・The Biscatsだ」と言ってもらえるように──>
しかし、 前述の発表も相まって興奮状態のファンたちがこれで収まるわけも なく「The Biscats! The Biscats!」と冒頭の何倍もの声量で叫び続けると、 ライブはアンコールへ。 ステージに現れた3人はまずファンのみんなへ伝えたい想いを言葉 にしていく。
Kenji「今回のツアーはいろんな出来事があり、 出逢いもあれば別れもありだったんですけど、 自分たちが少しずつでも成長できているんだ、 自分たちには可能性があるんだということを実感できたツアーでも ありました。今日は本当に素敵なツアーファイナルになりました。 皆さんのおかげです。ありがとうございます!」
Suke「 僕がロカビリーを始めようと思ったのは10年ぐらい前なんですけ ど、人と違うことをやりたい。 ロックの心ってそう思うじゃないですか。で、当時( 自分の生活の中には) ロカビリーなんてもんがほぼほぼ皆無だったんですよ。「じゃあ、 やろう」と思ってウッドベースを買って早10年。 気付いたらここ東京・渋谷でライブをしてて、 8月にはなんと渋谷公会堂でライブするっていう…… ロカビリーで渋谷公会堂やるってめっちゃ面白くないですか? なので、皆さん、僕らの夢を叶える為に、全員顔覚えたんで、 ぜひ遊びに来てください!」
Misaki「今回のツアーは締め括りの今日もそうですし、 各地の公演へ来て下さったお客さんがたくさんいらっしゃって。 今回のツアーを通して、 私たちと応援して下さる皆さんとの絆が本当にさらに深まったなっ て感じております。皆さん、 お仕事や学校やいろんな日常がある中、 こうしてこの時間に私たちのライブに集まって下さって、 本当に本当にありがとうございます。
日本のロカビリーバンドが渋谷公会堂でライブをするのは、 私のお父さんのバンド・ MAGICが30年前にやって以来いないみたいなんですよ。で、 よく「お父さんがいるから応援するよ」 とかそういうことを言ってくる人もいたんですけど、 でも今の私たちThe Biscatsは(お父さんのバンドにも)負けてないかなって。 まだまだ大きい背中ではあるんですけど、皆さんのおかげで「 負けてないかも」と思えるようになったんです。なので、 8月に渋谷公会堂でのライブを大成功させて、 さらにそこで止まることなくもっともっと上へ上へと駆け上がって 「日本一のロカビリーバンド・The Biscatsだ」と言ってもらえるように、 そして世界へも羽ばたいていけるように、 がんばロカビリーしていこうと思っております。 本当に本当に皆さんへの感謝が溢れまくりです。
渋谷公会堂でのライブ開催が決まった際に、 いつも応援して下さる皆さんに「ありがとう」 という言葉だけじゃなくて、作品で気持ちを届けたいなと思って「 あなたへ」という曲を書きました。「あなたへ」の歌詞の中で…… (涙を溢れさせながら)「約束の場所で」 というフレーズがあって、 それは今は渋谷公会堂という想いで書きました。でも、 この曲はずっと皆さんに愛してほしいので、 渋谷公会堂の先も想像しながら聴いてもらえたらと思います。「 あなたへ」は私から皆さんへのラブレターなので、 ぜひ受け取って聴いてください」
そして「あなたへ」をこの日最もエモーショナルに歌い届けると、 それに感激したファンひとりひとりのエモーションも重なり、 続く「Dear Friends(オリジナル:PERSONZ)」では、 誰もが拳を振り上げながら凄まじいシンガロングを響き渡らせる、 この上なく美しい光景を生み出していく。 これによってリミッターが完全崩壊したThe Biscatsとファンたちは、オーラスの「Hot and Cool」で満面の笑みを浮かべながら大はしゃぎ。 8月10日の渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA) へ向けて一気に加速していくブースターとしても完璧なツアーファ イナルを完遂してみせた。
「今日は本当にありがとうございました! 皆さんのおかげで最高に最高に最高にたのしい時間でした。 今日の日を忘れずに渋谷公会堂でまた皆さんに会えたら嬉しいです !」
取材&テキスト:平賀哲雄
カメラマン:山田久美子
【LIVE情報】
8月10日(土)
The Biscats SPECIAL LIVE 「ロカビリーナイト」
会場:LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
OPEN 17:00/START 18:00
〈オフィシャル最速先行抽選〉
2月9日(金)21:00〜2月18日(日)23:59
■チケットぴあ
【リリース情報】
●シングル:『あなたへ』
配信中
●配信シングル:『純愛クレイジー』
配信開始日:4月3日
【アーティスト情報】
The Biscats(ザ・ビスキャッツ)は、モデルやファッション・ プロデューサーとしての顔を持つ Misaki(青野美沙稀)を中心として、Kenji(Gt)、 Suke(WB)のハイブリッド・ ロカビリーバンドとして2019年に結成。 バンド名は音楽記号のbis(繰り返す)と、 偉大な先人達のバンドStray Cats・BLACK CATSからcatsをとり、 現代にロカビリーブームを繰り返す、再び起こすの意味からThe Biscatsとなる。
【関連URL】
・The Biscats オフィシャルYouTube https://youtube.com/c/ TheBiscatsChannel
・The Biscats オフィシャルHP:https://thebiscats. com/
・The Biscats オフィシャルX:https://twitter.com/ BiscatsStaff
・The Biscats オフィシャル Instagram:https://www. instagram.com/biscats_staff/
・The Biscats オフィシャル TikTok:https://www.tiktok.com/ @biscats_official
・The Biscats オフィシャル Web Shop: https://thebiscats.base.shop/