
静かな夜気が漂う心斎橋の会場に、個性豊かなアーティストたちが次々と色を重ねていく。異色のコラボから若き才能、透明な歌声、幻想的な世界観まで、多彩な表現がフロアの空気を少しずつ変えていった。エマージェンザ大阪予選らしい“何かが起こる”気配に満ちた一夜の始まり。
〈JIL&心馬〉
大正琴とフラメンコギターの異色コンビが、会場に新鮮な景色をもたらしたJIL&心馬。独自のサウンドに加え、2人の軽妙なMCがテンポよく飛び交い、フロアには笑いと拍手が広がる。ジャンルの境界を軽々と越える音の掛け合わせが観客を引き込み、静かな夜にあたたかな熱を灯す特別なステージとなった。
〈小川泉〉
16歳のSSW、小川泉が5弦フレットレス/ヘッドレスベースを手に登場。多彩な表現力をそのまま音に乗せ、フロアを一気に明るく染め上げた。太い低音と澄んだボーカルの対比が鮮やかで、堂々とした立ち姿に会場が沸く。シンプルな編成ながら存在感は圧倒的で、思わず身体が前へ動き出すような一体感が生まれた。
〈こはる〉
透き通る歌声がそっと広がり、こはるの新曲が静かに息づき始めた。そばにいる誰かへ向けたまっすぐな想いが、やさしいメロディとともに届く。透明感のある声が柔らかく重なり、場内は穏やかな温度に包まれた。静かに心をほどくような、やわらかな余韻を残すステージだった。
〈咲羽〉
初のピアノ弾き語りで新たな表情を見せた咲羽。飾らない言葉と繊細なピアノが静かに溶け合い、柔らかな色がフロアに広がる。まっすぐな想いがそのまま響き、観客は息を潜めてその世界に浸った。初披露とは思えない深度のある表現で、静かな余韻が長く残る一幕となった。
〈満月〉
幻想的な世界を描き出す満月が登場。境界が溶けるようなメロディと声が、空間を深い色に染め上げる。現実と夢の狭間を漂うような感覚へ誘い、重なり合う音の層が豊かな光を放つ。観客はその世界に静かに吸い込まれていき、言葉では捉えきれない美しさが残る印象的なステージだった。
〈大森健太〉
会場の空気を一瞬で明るく変える大森健太が登場。軽快な歌声と全身を使ったパフォーマンスでフロアを巻き込み、ステージを飛び出して観客と直接コミュニケーションを交わす。拳が上がり、笑顔が連鎖し、手拍子が止まらない。SSWの枠を軽々と越える開放感で、場内が幸せな熱気に満たされた。
〈Urey〉
ループステーションを操り、多重演奏で世界を組み上げるUreyが登場。ひとりとは思えない厚みのあるサウンドが広がり、ループが重なるたびにフロアの熱が上がっていく。洗練された演奏と前向きなエネルギーが観客を引き寄せ、明るさとカッコよさが同居する唯一無二のステージとなった。
〈冬木希〉
奈良県出身のSSW、冬木希が登場。透き通る歌声と情感豊かな表現が、静かな温度をそっと灯す。幼い頃から歌と向き合ってきた純粋な想いがメロディの端々に息づき、シンプルな弾き語りがまっすぐ届く。観客の胸に静かな温もりが広がり、誠実な声が深い余韻を残す印象的な一幕だった。
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準決勝へと進んだのは、JIL&心馬、小川泉、満月、大森健太の4組!
ファイナルに向かっての熱い戦いが繰り広げられました。
気になる情報は公式Xなどをチェック!!応援よろしくお願いします!!
《ライター紹介》
一山楓
エマージェンザ・ジャパンOSAKA MC。
ポップバンド『スクう空气』Gt./Vo.としての活動のほか、イベンター、映画出演、イベントMCなどマルチに活躍中。